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2013/12/30

【ごあいさつ】2013年も大変お世話になりました。

【2013年もありがとうございました!年末の雑記。】

こんなこと書いとる場合やないんですけどね。。すみません。
でもちょっと息抜きを。
これを書いているのは、かのお台場は大江戸温泉物語です。
こっから成田行きのバスに乗って、早朝の飛行機で実家に帰るべくおりまして、
せっかくだから1人で休む時間をとろうかなと思いたって、ここにいるんですが、
うるせえー全然落ち着かねー!(笑)
周りからはリア充な声が聞こえて来る中、一人PCを開いているお一人様女子です。

昨日は事務局で年内の最終ミーティングを行い、忘年会をしてきたのでした。

こらぶるず、いつもありがとう!


さて。


「Collableは何人くらいでやってるんですか?」とよく尋ねられる。
「組織の所属」をどう定義していいものか全然わからない。
Collableに力を貸してよ!とは言うけど、それが果たしてCollableのなかの人なのかは別の話だ。
企業と違って、お給料を支払うわけじゃないし。

なので、Collableのメンバーになってよ、とはなかなか言えず、申し訳ないという気持ちが先走る。
特に社会人のメンバーが多い私達は、お仕事の合間でCollableのことに時間を割いてくれてるから、なおさら。
週末の貴重な時間、時には平日の夜中に連絡を取り合ったりする。
Collableは、まだそこにお金の対価を支払えない。
とはいえ、いつも事務局ミーティングに来てくれているメンバーはメンバーだとカウントしていて、理事の人数と、ミーティングに来てくれる事務局メンバーの人数を答える、というのがいつもの解。


そんな中、あるメンバーが、シブヤ大学のワークショップのときに尋ねられていた。

「なんでCollableに関わってるんですか?」

そういう質問を私以外のメンバーが受けたことがそういえばなかったなと思って、
彼がどんなことを考えて言えるのか、期待と不安を胸に、こっそり耳を傾けていた。
彼はこう答えていた。

「Collableが目指す社会が、好きだからですね」

耳に入ったその言葉に、胸がぎゅっとなった。
その言葉がその日のワークショップの活力になったのは間違いない。
そして、今代表として仕事をすることに、初めて誇りを感じた瞬間だったと思う。

彼は、別にインクルージョンとか、そういうものに関心がある人じゃなかった(たぶん)。
そういう人が関わってくれるのは、ほんとうに嬉しいし、Collableの持つ力を感じた。
そうそう、Collableの目指す社会に惚れて、動いてくれる人を一人でも増やしていくんだ。
そして、初めて、少し自信がついた。
そして、初めて、仲間と仕事をしているという実感がわいた。仲間とCollableをやってきて、良かったと思った。

最近Collableの色みたいなものが生まれているように思う。
そして、「なんでCollableに関わろうと思うのか」という意思がある人が隣にいてくれるようになったことに気づいた。
それは同時に、Collableってどんなやつらなのかを度々会って、確かめて、一緒に磨ける人たちであることもわかった。
どんどん、Collableが育まれていってる。

NPO法と税法のダブルスタンダードのなかで会計を整理せないかんことも、
生きていくための仕事を創ることがこんなに大変なのかということも、
応援してくれる人がいても、一緒に力を合わせらる人を見つけることが、実はとても難しいということも、
未知なることに直面し続けているけれど、大学院での経験とはまた違った、学び多き2013年でした。

久しくお会いしていない方、
まだ今年初めてお会いしている方、
いつもお会いするみなさま。
私との時間を育んでくださり、Collableを応援して下さり、本当にありがとうございます。

至らない点も多々あり、経営者としてはまだまだ未熟者であることは重々承知しておりますが、
2014年はもっと速度をあげて、Collableとともに成長していきます。
今後ともぜひ力を貸していただけますと嬉しいです。


去年から今年にかけて、新しい命の息吹がたくさん聞こえてきました。
いろんなお子さんに会うたびに、涙がでるほどに、愛おしく感じます。

この子たちが、10年後、10歳くらいになっているとき、幸せいっぱいの毎日になっているように、
そんな社会にするために、
Collableは、10年後、新しい価値を提案する、日本を代表するNPOになります。

ありがとうございました。2014年もどうぞよろしくお願いします。

28日事務局最終ミーティングで2週間遅れのお誕生日をお祝いしていただきました★
特定非営利活動法人Collable
代表理事 山田小百合

2013/12/05

【開催報告】ワークショップ:お話をつくるお茶の会 デイサービスでのワークショップのヒミツ


10月19日土曜日、「ワークショップ:お話をつくるお茶の会」が終了しました。

 今回は、東京大学大学院情報学環(http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/)と医療法人医凰会(http://www.ioukai.or.jp/)との共同研究の一環で、子どもと若者、高齢者の3者をつなぐワークショップをテーマに、NPO法人演劇百貨店の柏木陽さんと実施しました。

 さいたま市大宮区にあるデイサービスセンター「しあわせ三橋」を会場に、土曜日の利用者さんと、公募で集まった子どもたちと一緒に、「お話をつくる」という試みです。デイサービス利用者のみなさまに加え、5名の小学生の子どもたちが今回参加してくれました。(告知にはさいたま市立三橋小学校にご協力いただきました。ありがとうございました。)
 このデイサービスでは午後にレクリエーション活動を行っています。当日は利用者のみなさんの体操の時間があり、その時間から私達も参加しました。子どもたちも負けじと元気よく体操に参加。無邪気な子どもたちの様子に、デイサービス利用者のみなさんからも笑顔がこぼれます。身体と心をみなさんでほぐした後、柏木さんの進行で開始しました。


 柏木さんは、これまで「演劇」をベースとするワークショップの実践を多くされてきました。「演劇」には、ストーリーと演じる演者が必要です。そこで今回はその「演劇」の要素であるストーリーを作成し、できるところはそのストーリーを発表する際に演じてもらう、という流れで行いました。参加者の小学生のみなさんと、大学生、しあわせ三橋の利用者のみなさんが混ざったグループをつくり、活動を開始しました。各グループには種類の違うりんごの絵が配られ、その絵から連想される小さなストーリーを、グループごとに創作しました。


 グループ内では、子どもたちの常識と、高齢者の常識との違いがみられました。よく考えてみると当たり前かもしれませんが、子どもたちはアップルパイやりんごあめなど、多くの「りんごのお菓子」を知っています。しかしりんごを他のお菓子にして召し上がる経験のない高齢者は、子どもたちの発言に驚きを見せるシーンが見られました。しかし、それぞれの発想の違いを、大学生の若者が上手に調整をしてくださり、3者間で「りんご」を起点に3つのストーリーを生み出すことができました。

 各グループでのお話づくりは、価値観や常識の違いがぶつかる一面も見られましたが、徐々に参加者の関係性もほぐれ、楽しいお話を共有するところまでできました。中には作ったお話をグループのみなさんで演じてくれたところもあり、会場は大盛り上がりとなりました。また今回は、この楽しいお話の続きを、おやつを食べながら過ごしたところで、ワークショップも終了となりました。


 デイサービスには外からのお客さんが出入りすることがあまりないためか、デイサービスの日常とは違う雰囲気が見られた3時間でした。今回のワークショップは、常識や価値観、そもそも生きてきた時代の異なる人達同士のコラボレーションが見られ、興味深い実践となりました。子どもと高齢者間での活動としては、これまで高齢者のために子どもたちが歌や踊りを披露しに行くなどの活動が多いという実態があります。また、大学生くらいの若者と高齢者間における活動としては、ボランティア活動で大学生が施設を訪問するという活動が多くあります。これらに共通することは、高齢者のために何かを提供するという一方通行な構図の活動は多くある一方で、世代を越えた者同士が、ある目的を一緒に達成しようとする活動が数少ないことではないでしょうか。定年以降もアクティブな高齢者が増えている現代において、デイサービス利用者を含め、様々な高齢者が、こうした活動を経て、日常への活力に繋がる契機となれば、嬉しく思います。
 楽しい時間を過ごさせていただいた柏木さん、参加者のみなさま、どうもありがとうございました。

※このプログラムは情報学環・福武ホールアフィリエイトプログラムとして実施されている実践研究です。

■研究担当者:
東京大学大学院情報学環・特任助教 森玲奈

■ワークショップ企画運営者:
NPO法人演劇百貨店・代表 柏木陽
NPO法人 Callable・代表 山田小百合

■写真撮影:
金田幸三

■動画撮影
吉本涼