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2014/03/10

TEDICの活動報告会に行ってきた。

3月7日、友人門馬優が代表である、石巻の学習支援NPOのTEDICの活動報告会が東京で開催されたので、行ってきました。会場は新宿の損保ジャパン本社ビル。

ゆうがTEDICの話をする時に出てくる「いつもの話」がある。
何度聞いても、考えさせられる。各メディアでも見かけるが、ゆうが2011年の震災後、現地でボランティアをしていた時期に、避難所で出会った中学生の男の子のふとした一言の話だ。

「震災があって、救われたと思っている」

震災前からいじめにあい不登校になった男の子。それだけでなく、父、母…と、子どもの貧困そのものを描いたような家庭環境の子でした。(詳細はあまり書かないほうがいいだろうから省略します)
人に言えず、隠してくることが出来た、自分の家庭の問題が、避難所というオープンな場所では隠し切れない。ボランティアの方々は、避難所で日常的に声をかけてくれる。加えて、自分だけでなく、父、母の様子を聞いてきてくれる。地域から孤立されていたはずの自分が、外の人と繋がった場所が、避難所だった、という話だ。
これを聞くたびに、いつも、なんだかゾッとする。

こうしてゆうが立ち上げた団体がTEDICであり、1年目、まずは喫緊の課題である学習支援をスタートさせた。しかし学習支援を通して、子どもたちがいろんな悩みを打ち明けていく。親でもなく、先生でもないチューターである学生と、本音がぶつかり合う場所になっていく。
こちらの記事(http://children.publishers.fm/article/3162/)にもありますが、「悩み」というと軽くなっちゃうけど、想像以上に根深いものばかり。
こうして学習支援という切り口から、TEDICは「居場所」になっていったらしい。

そして現在、石巻は162人の不登校の中学生がいるらしい。1中学校に対し8人が不登校という計算ができる。そんな石巻の現状を見つめ、4年目は「不登校」の問題にアプローチしていくのだとか。これも、不登校が悪という考え方ではなく、不登校であることによって社会から切り離されやすいという状況を見つめているらしい。どういう形態で動いていくのかをしっかり考えていたし、関係機関との連携も進んでいるTEDICなら、きっと石巻で活躍してくれるだろうなと思います。


何よりいいなと思ったのは、活動を通じて、客観的事実に基づいて、今何がこの地域の課題なのかを考えて、次のアクションを考えていること。簡単なようで、結構難しいと思う。うちはまだまだだな…と内省した機会となりました。

とにかく3年目のTEDICは、ますます進化していて、拠点をどんどん増やし、活動日数も増え、チューターとのコミュニケーションの工夫もみられて、チューターのモチベーションも高いことがうかがえました。
また、TEDICの教室にくる子たちが抱える課題は、TEDICだけで受け止めることはできない。あくまで、サインをキャッチすることがTEDICの役目であり、その後その子達にとって良い環境を整えるための関係各所との関係性も十分作っていました。

TEDICは、被災地である石巻に学習支援をしているNPO団体であることに間違いはないけれど、問題意識はもっと根深いところにあり、活動していることがよくわかった報告会でした。
そのときに呟いたやつ↓




最後に、「居場所は、人だと思う」とゆうが言っていた。
言葉を先行して考えるのではなく、周りから「あれは居場所だね」と言われる場所が、居場所なのだと思うけど、あえて定義づけるのであれば、人。
この人のところに行く、という場所が居場所。
その話を聞きながら、コラブルも、未来の「居場所」でありたいという目標を改めて確認しました。

2014/02/05

2014年になってしまった。

いつも自分にゆとりのない状況を反省しながら、気づけば2014年になっていて、早くも2月になっていました。
今年も宜しくお願いいたします。

2013年の振り返りも2014年の計画も、ちゃんと立てきれぬままに動き始めてしまった。
これが今年の末にはなくなったらいいな、と思っています。

大学院に入って、むやみやたら発信することに特に気をつけるようになったし、目の前のことでいっぱいいっぱいだったので、ブログを書くという習慣がなくなった。SNSの影響もあるだろう。
とはいえ、毎日論文読んだり本を読んだり、それを資料にまとめたり、発表したり…という経験が続いた。そのため、考えていることをまとめたり知識をストックすることが習慣化されていたので、2年間で身につけたかった力が多少は身についた。(多少…は…!)

一方、今はどうかといえば、もっと慣れないことにぶちあたり、その上責任も増した。

あたりまえだけど学生の延長でNPOの経営はできない。
何か失敗することもそうだし、コラブルが社会に不信感を持たれてしまうようなことがあれば、私に責任があるわけで、先生や上司が「責任とるから」なんて言ってくれない。
当然、
「学生がNPOでちょっとボランティアしてて、ことが上手く言ったのでプロジェクトマネージャークラスは経験したから、NPOわかってます」ってことはない。
なので、私の意識も大きく変化した2013年だったと思う。

そんなわけで、私自身、今何を成し遂げたいのか、そのために何を考え行動すべきか、という、部分を改めて考えるようにもなった。
あたりまえだけど、私が潰れたらコラブルが崩壊に近づくからだ。誰が指揮を取るんだ、という話だ。
おかげで今私は病気や入院なんて、許されない(大げさだけど、大事なこと)。

「今の立場が、いちばん学べるんだから」と言ってくれた師の、
今ではやっとその意味がわかります。日々アップデートされている私と向き合っている。

そんな環境で、2013年で変わったこととはいくつか。

1)もう学生じゃなくて経営者という「意識」
超当たり前ですね、卒業したんだから。
とはいえ、NPO活動と、NPO経営の切り離しができてなかったように思います。
実は、この2つがごっちゃになっていると、NPOの成長はないのではないか、という事に気づきました。
代表理事という立場は、NPOでプロジェクトマネージャー経験したのでできます、って立場じゃない。
経営者という立場について、経験したことがないからわからなかったし、他の経営者の方と比べたら、まだまだ未熟な点ばかりですが、だからこそ、学びをとめちゃいけないし、広げていきたいなと思いました。

2)本>論文
これはあたりまえだけど、論文を読むことが日常的だった状況から、本を読むようになりました。論文もいろいろDLできる環境じゃなくなったし。学生って贅沢な期間だったんだな、としみじみ感じています。(笑)
一方で、読む内容も、当たり前だけど変化してきました。
インクルーシブデザインのベースにもあるDesignThinking、それに付随した経営に関する本が増えました。あとは、NPOについての本も。
1)で書いたように、学びを広げていきたいという意識と、大学院では専門性によった本を読むことにしていたので、そこから開放したことが影響している。

3)誰と一緒にトライするのかは大事
「山田(わたし)を応援したい」という人じゃなくて、「コラブルという場所で、これを成し遂げたい」という気持ちのある人とのほうが、法人の成長速度が速くなるということに気づきました。一緒に未来を考えてくれる人は、圧倒的に後者なので。
これが大事な気付きだったように思います。
おかげで、良いメンバーを増やすことができて、やっとコラブルがどんな団体かを言語化し始めています。


さて。

代表なのに、目標設定とかが苦手な私なのですが、2014年の目標をたててみました。
コラブルの目標と、私個人の目標は、やっぱりまだまだ切り離せない部分が多いので、前に大学院の後輩くんが教えてくれた、「100の約束」というやり方で設定してみました。

じゃ、お見せします!と思ったんですが、100こ並べて何になるんだ…と思ったのと、何より、100こ揃えてないので、やめておきます。100こ並べきったら載せたいな。

てんやわんやしながら、まだまだ未熟さを感じつつ、2014年もがんばります。

山田小百合

東大の近くにある、本郷はなれにて、いつも私に優しさ分けてくれるまりこさんにもらって
本当に嬉しかった。よい2014年。

追記:ちなみに、100の約束の1つに「ブログを1週間に3回更新する」というのを入れたので、少しずつリハビリしようと思います。

2013/12/30

【ごあいさつ】2013年も大変お世話になりました。

【2013年もありがとうございました!年末の雑記。】

こんなこと書いとる場合やないんですけどね。。すみません。
でもちょっと息抜きを。
これを書いているのは、かのお台場は大江戸温泉物語です。
こっから成田行きのバスに乗って、早朝の飛行機で実家に帰るべくおりまして、
せっかくだから1人で休む時間をとろうかなと思いたって、ここにいるんですが、
うるせえー全然落ち着かねー!(笑)
周りからはリア充な声が聞こえて来る中、一人PCを開いているお一人様女子です。

昨日は事務局で年内の最終ミーティングを行い、忘年会をしてきたのでした。

こらぶるず、いつもありがとう!


さて。


「Collableは何人くらいでやってるんですか?」とよく尋ねられる。
「組織の所属」をどう定義していいものか全然わからない。
Collableに力を貸してよ!とは言うけど、それが果たしてCollableのなかの人なのかは別の話だ。
企業と違って、お給料を支払うわけじゃないし。

なので、Collableのメンバーになってよ、とはなかなか言えず、申し訳ないという気持ちが先走る。
特に社会人のメンバーが多い私達は、お仕事の合間でCollableのことに時間を割いてくれてるから、なおさら。
週末の貴重な時間、時には平日の夜中に連絡を取り合ったりする。
Collableは、まだそこにお金の対価を支払えない。
とはいえ、いつも事務局ミーティングに来てくれているメンバーはメンバーだとカウントしていて、理事の人数と、ミーティングに来てくれる事務局メンバーの人数を答える、というのがいつもの解。


そんな中、あるメンバーが、シブヤ大学のワークショップのときに尋ねられていた。

「なんでCollableに関わってるんですか?」

そういう質問を私以外のメンバーが受けたことがそういえばなかったなと思って、
彼がどんなことを考えて言えるのか、期待と不安を胸に、こっそり耳を傾けていた。
彼はこう答えていた。

「Collableが目指す社会が、好きだからですね」

耳に入ったその言葉に、胸がぎゅっとなった。
その言葉がその日のワークショップの活力になったのは間違いない。
そして、今代表として仕事をすることに、初めて誇りを感じた瞬間だったと思う。

彼は、別にインクルージョンとか、そういうものに関心がある人じゃなかった(たぶん)。
そういう人が関わってくれるのは、ほんとうに嬉しいし、Collableの持つ力を感じた。
そうそう、Collableの目指す社会に惚れて、動いてくれる人を一人でも増やしていくんだ。
そして、初めて、少し自信がついた。
そして、初めて、仲間と仕事をしているという実感がわいた。仲間とCollableをやってきて、良かったと思った。

最近Collableの色みたいなものが生まれているように思う。
そして、「なんでCollableに関わろうと思うのか」という意思がある人が隣にいてくれるようになったことに気づいた。
それは同時に、Collableってどんなやつらなのかを度々会って、確かめて、一緒に磨ける人たちであることもわかった。
どんどん、Collableが育まれていってる。

NPO法と税法のダブルスタンダードのなかで会計を整理せないかんことも、
生きていくための仕事を創ることがこんなに大変なのかということも、
応援してくれる人がいても、一緒に力を合わせらる人を見つけることが、実はとても難しいということも、
未知なることに直面し続けているけれど、大学院での経験とはまた違った、学び多き2013年でした。

久しくお会いしていない方、
まだ今年初めてお会いしている方、
いつもお会いするみなさま。
私との時間を育んでくださり、Collableを応援して下さり、本当にありがとうございます。

至らない点も多々あり、経営者としてはまだまだ未熟者であることは重々承知しておりますが、
2014年はもっと速度をあげて、Collableとともに成長していきます。
今後ともぜひ力を貸していただけますと嬉しいです。


去年から今年にかけて、新しい命の息吹がたくさん聞こえてきました。
いろんなお子さんに会うたびに、涙がでるほどに、愛おしく感じます。

この子たちが、10年後、10歳くらいになっているとき、幸せいっぱいの毎日になっているように、
そんな社会にするために、
Collableは、10年後、新しい価値を提案する、日本を代表するNPOになります。

ありがとうございました。2014年もどうぞよろしくお願いします。

28日事務局最終ミーティングで2週間遅れのお誕生日をお祝いしていただきました★
特定非営利活動法人Collable
代表理事 山田小百合

2013/12/05

【開催報告】ワークショップ:お話をつくるお茶の会 デイサービスでのワークショップのヒミツ


10月19日土曜日、「ワークショップ:お話をつくるお茶の会」が終了しました。

 今回は、東京大学大学院情報学環(http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/)と医療法人医凰会(http://www.ioukai.or.jp/)との共同研究の一環で、子どもと若者、高齢者の3者をつなぐワークショップをテーマに、NPO法人演劇百貨店の柏木陽さんと実施しました。

 さいたま市大宮区にあるデイサービスセンター「しあわせ三橋」を会場に、土曜日の利用者さんと、公募で集まった子どもたちと一緒に、「お話をつくる」という試みです。デイサービス利用者のみなさまに加え、5名の小学生の子どもたちが今回参加してくれました。(告知にはさいたま市立三橋小学校にご協力いただきました。ありがとうございました。)
 このデイサービスでは午後にレクリエーション活動を行っています。当日は利用者のみなさんの体操の時間があり、その時間から私達も参加しました。子どもたちも負けじと元気よく体操に参加。無邪気な子どもたちの様子に、デイサービス利用者のみなさんからも笑顔がこぼれます。身体と心をみなさんでほぐした後、柏木さんの進行で開始しました。


 柏木さんは、これまで「演劇」をベースとするワークショップの実践を多くされてきました。「演劇」には、ストーリーと演じる演者が必要です。そこで今回はその「演劇」の要素であるストーリーを作成し、できるところはそのストーリーを発表する際に演じてもらう、という流れで行いました。参加者の小学生のみなさんと、大学生、しあわせ三橋の利用者のみなさんが混ざったグループをつくり、活動を開始しました。各グループには種類の違うりんごの絵が配られ、その絵から連想される小さなストーリーを、グループごとに創作しました。


 グループ内では、子どもたちの常識と、高齢者の常識との違いがみられました。よく考えてみると当たり前かもしれませんが、子どもたちはアップルパイやりんごあめなど、多くの「りんごのお菓子」を知っています。しかしりんごを他のお菓子にして召し上がる経験のない高齢者は、子どもたちの発言に驚きを見せるシーンが見られました。しかし、それぞれの発想の違いを、大学生の若者が上手に調整をしてくださり、3者間で「りんご」を起点に3つのストーリーを生み出すことができました。

 各グループでのお話づくりは、価値観や常識の違いがぶつかる一面も見られましたが、徐々に参加者の関係性もほぐれ、楽しいお話を共有するところまでできました。中には作ったお話をグループのみなさんで演じてくれたところもあり、会場は大盛り上がりとなりました。また今回は、この楽しいお話の続きを、おやつを食べながら過ごしたところで、ワークショップも終了となりました。


 デイサービスには外からのお客さんが出入りすることがあまりないためか、デイサービスの日常とは違う雰囲気が見られた3時間でした。今回のワークショップは、常識や価値観、そもそも生きてきた時代の異なる人達同士のコラボレーションが見られ、興味深い実践となりました。子どもと高齢者間での活動としては、これまで高齢者のために子どもたちが歌や踊りを披露しに行くなどの活動が多いという実態があります。また、大学生くらいの若者と高齢者間における活動としては、ボランティア活動で大学生が施設を訪問するという活動が多くあります。これらに共通することは、高齢者のために何かを提供するという一方通行な構図の活動は多くある一方で、世代を越えた者同士が、ある目的を一緒に達成しようとする活動が数少ないことではないでしょうか。定年以降もアクティブな高齢者が増えている現代において、デイサービス利用者を含め、様々な高齢者が、こうした活動を経て、日常への活力に繋がる契機となれば、嬉しく思います。
 楽しい時間を過ごさせていただいた柏木さん、参加者のみなさま、どうもありがとうございました。

※このプログラムは情報学環・福武ホールアフィリエイトプログラムとして実施されている実践研究です。

■研究担当者:
東京大学大学院情報学環・特任助教 森玲奈

■ワークショップ企画運営者:
NPO法人演劇百貨店・代表 柏木陽
NPO法人 Callable・代表 山田小百合

■写真撮影:
金田幸三

■動画撮影
吉本涼

2013/08/26

リフレクションの設計について考えたこと:島根の中学生へのカタリバに参加してきました。

Collableとは別件で、現在大分大学カタリバ授業の担当としてもお仕事をしています(Collable7割、カタリバ1割、他大学授業アシスタント2割のイメージです)。
ほんで、大分大学での授業に繋げるべく、島根県雲南市で開催された中学生対象のカタリバ企画に参加してきました。
海潮中学校のサイトにも報告が上がっていますね。
http://www.e-susano.net/blog/ushio-chu/index.php?mode=4
3日間の企画で、1日目は研修みっちり、2日目、3日目は企画が連続して、3つのワークショップを2日間で乗り切るという前代未聞スケジュールでした。

3日間、できるだけ、全体をモニタリングさせてもらえる立場で参加させてもらって、2年間のブランクから見えてきたことが多少言語化できたなぁと思ったので、大分でのコーディネートのために、内省してみました。
特に、リフレクションの設計と、短期的な実践共同体の作り方みたいなことをずっと考えた3日間でした。そしてこうして書いていると、自分の耳が痛い。



まずはリフレクションの設計について。
ここでのリフレクションは、ワークショップ後の振り返りについて言っています。

ワークショップなどの、複数人で作りながら学ぶ学習は、評価の対象が2つあると考えています。1点目は学習者について。2点目はファシリテーターについて。

学習者はここで言えば中学生。中学生に対して、企画責任者が考えている学習目標について、どんな変化が見られたら、達成できたことになるのかを考えるリフレクションは必須でしょう。
ファシリテーターは、ここでいうキャスト(ボランティア)のこと。ファシリテーターの振る舞いを評価するためのリフレクションです。その学習目標(ねらい)を達成させるためにできたこと、できなかったことも評価の対象と言えると考えます。この2点を振り返りながら、次回の企画にどう活かすかを考えるのが、多くのワークショップで見られるリフレクションかと思います。

ファシリテーターが多い企画はファシリテーターの振る舞いについても、企画後のリフレクションで扱うし、多くない場合はファシリテーター自身が、参加者の様子を見ながら内省しているのではないかと思います。


学習者とファシリテーターのリフレクションは、どちらかのことを話し合っても、もう一方の議論に重なる部分があるでしょう。ただ、これら総じて言えることは、そのリフレクションでは何について振り返りたいのかを明確にしないと、リフレクションでの良い問いが出ないということです。
メインファシリテーターの抽象的な問いかけに、フロアファシリテーターは思うがままの発言をするけど、これは何のための、何に繋げる、何を振り返る発言を求められているのかがわからないまま、進んでいってしまう。結果、何を振り返りたいのかが明確にならないまま、場をつなぐように話だけが進んで、その時間はあまり意味を成さないということは、よくあるのかなと思います。

ワークショップでは、学習者は企画側が想定していた以上の学びを得る可能性があって(飛び越える、って誰かFLEDGEで聞いたような)、その場で起こったこと全てを網羅しようと思ったらキリがない。なのその限られた時間で、誰の何について振り返りたいのかを、問を立てることをリフレクションの前に考えておくこと、が大切だろうなと感じました。
逆に考えておけない場合、そのワークショップで目指したいことがあまり腑に落ちてなかったり、企画側が曖昧に考えてしまっている状態なのかなと、思いました。



次に、実践共同体について。
ワークショップなどをしかける人の集まり(今回で言えばこうした何かの実践を行うコミュニティ:実践共同体)が継続させるためには、周辺的な参加(カタリバで言えば、1キャストとしての参加)から、参加の度合いを十全的な参加に向けさせていく(もう少し責任のある役割を持ってもらっての参加)工夫が必要でしょう。それを3日間(ないしはその前から)から考えなければいけないのだから、かなりハードな企画だったのではないかと思いました。

3日間では難しいかもしれませんが、カタリバの文化や企画づくりのスタイルで言えば、キャストがどれだけ他の人と関わる姿が見られたかはもちろん、関わるための役割を与えることも大切だったかもしれません。3日間で終わるような企画であればあまり考える必要も無いのかもしれませんが、継続的に誰かに引き継いでもらいたいと思うのであれば、それなりの工夫が必要だなぁと思うわけです(これについても耳が痛いです)。

実践共同体に投げかける「みんな」という言葉に、本当に「みんな」が入ってますか?
「みんな」に入ってもらうのではなくて、「みんな」を押し付けていませんか?
そんなことを、よく考えます。



と、つらつらと書き留めていますが、これらのことは全部私自身耳が痛いです。(笑)
ただ、3年前じゃ考えられなかったことを考えられたこともあり、今アウトプットできそうなことをまとめてみました。
なんだかまだ整理しきれてないなーと思う点もあり、至らない点がありすぎだぞ、とお叱りの言葉をいただきそうではありますが…苦笑 何より、対話系のワークショップって、どういう点をみて評価するのだろうということは、対話については専門家ではないのでわかりません。聞いてみたいです

引き続き、他の企画や、大分での自分の授業設計を考えながら、振り返りをしてみようと思います。こういう場に書かないと忘れるので。

2013/06/26

【開催報告】ワークショップ「モノで演じる、エンゲキで遊ぶ」が終わりました。

これからは数日に1記事だけでも更新したい今日このごろ。山田小百合です。

6月15日、演劇百貨店店長こと柏木陽さんと一緒に「モノで演じる、エンゲキで遊ぶ」というワークショップを行いました。
実施から1週間以上経ってしまったのですが、ワークショップが終わったあと、「福武ホール、もっと遊べる」と実感し、とってもワクワクしました。本当に雨が降らなくて良かった。


当初は20名の参加者を募っておりましたが、申込み多数だったため、急遽30名ギリギリまで募集した次第です。
参加できなかったみなさま、本当にすみませんでした。。またお越しいただけると嬉しいです。

実は今回のワークショップは、カフェイベントEduce Cafe(NPO法人EduceTechnologies)との入れ子企画で、昼間に実施した「モノで演じる、エンゲキで遊ぶ」を、後半のカフェイベント「『エンゲキで遊ぶ』をしゃべる」で、実際当日に行ったワークショップの写真を見ながら振り返る、という企画でした。

会場はお馴染み東京大学本郷キャンパスにある、福武ホールです。
 http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/

そのため、今回は写真もプロのカメラマンの方にお願いしております。
こんな素敵な写真を撮ってくださったのは、プロの写真家、金田幸三さん。
 http://www.ozok.jp/site_ozok/site_ozok.html


今回は、まずワークショップ「モノで演じる、エンゲキで遊ぶ」について報告します!

今回は大人のほうが少し多い人数比率ですが、マイノリティのはずの子どもたちの自由奔放な姿に戸惑う、マジョリティの大人のみなさまの図。(笑)
今回の最年少参加者は2歳の女の子。今日は、この2歳児ちゃんに合わせてプログラムを実施することにしました。

まずは「だるまさんがころんだ」をスタジオ内で実施。鬼は「おっちゃん」こと柏木さん。



お気づきかと思いますが…狭い。(笑)
そして、こういう場所で大活躍するのはちびっこのみなさん。
我こそはと鬼の背中をめがけてダッシュしてきます。そしてちびっこたちに想いを託す大人の図です。(笑)しかし狭い。



ということで、次。スタジオの外へ。次はながーい廊下でだるまさんがころんだをやります。ただし、従来のだるまさんがころんだにルールをつけていきます。



鬼が振り返ったときに固まることに加え、複数でくっつくよう指示されます。後半ではくっつく身体の部位が指定されることも。鬼の指示通りに出来なかった人は、一番後ろからやり直し。
つまり、協力し合わないと鬼に勝てません。ということで、大人もちびっこも協力しあって、鬼に攻めていきます。




んー、しかしこれでも狭い…。
ということで、次は福武ホールの外へ。次はいろいろな動物やものになりすましながらだるまさんがころんだをやります。晴れてよかった!

これはヘビ。いろいろなヘビがいますね。


協力しあって自転車になったり。


扇風機にもなりました。さらに、おっちゃんがスイッチをいれると扇風機が動きます。


いろいろなものになりすましていくうちに、だるまさんがころんだのことをすっかり忘れていました。(笑)

次は室内で紙をつかって遊びます。


2人1組で紙を落とさないようにしていたら、自然とアーチが出来上がっていました。アーチをつくったり、その下をくぐったり。


紙とお友達になれたところで、ここからが本番です。(やっと…。笑)
4グループに分かれてもらい(各グループにちびっこ1人以上)、「浦島太郎」のワンシーンを演じてもらいました。
浦島太郎のどのシーンをみんなでつくるか、まずは話し合いから。どのシーンで誰が何の役になるのかを考えます。



そして各チーム発表。これは亀がいじめられている冒頭のシーンですね。


浦島太郎が龍宮城に到着するシーンも。


浦島太郎のことを思い出してもらいつつ、次は、自分たちの演じる「場所」も決めて、浦島太郎のシーンを演じます。
福武ホールの周辺であることを条件に、各チームが外に出発します。みなさんが持ってきてくださった新聞紙も使いながら、演出を深めます。




さて、各チームが発表した様子はこのとおりです。どのシーンかわかりますか?

自動ドアを巧に利用していますね。


福武ホールの外階段や地下1階の部分を上手に使っています。


これはちょっと見えにくいかな。奥に浦島太郎がいます。


鑑賞中。鑑賞する場所も、指定されます。


これは福武ホール隣の藤棚の下ですね。龍宮城にいる様子かな。


最後、玉手箱を開けておじいさんになるところまで演出してくれました!


2時間という短い時間に、「おとな」も「こども」も関係なく、動きまわって遊びました。身体を使って楽しく誰かと関わること、そして、福武ホールという特徴的な建物全体を「ステージ」に見立てること、が今回の目的でした。



今回の大人と子どもの比率を例えると、地域で見られる大人と子どもの割合にほぼ等しいと言えます。しかし、まちなかで出会う子どもたちと、こうして遊ぶような機会は減ってしまっているようにも感じます。大人も子どもも、多くの人が街中でお互いすれ違っているにもかかわらず、大人も子どもに「出会わない」し、子どもも大人に「出会わない」ことが多くなってしまいました。とはいえ、闇雲に世代の違う人達が関わり合う機会を作ることは、年々難しくなってきたように思います。

また、福武ホールは建築家の安藤忠雄さんの設計でおなじみですが、福武ホールという特徴的な建物が、もっと活かされる活用法はないのだろうか、というのが、この企画の出発点の1つでした。建築家はすべての設計に意味付けをしながら、1つの建物を生み出しているはずです。しかし、その1つひとつの意味付けを、利用者は意識しないことが多いのではないでしょうか。外階段も、地下2階の入り口前も、地下1階の入り口前も、とても特徴的であることが、写真からも確認できると思います。
多くの団体が利用するこの面白い建物福武ホールが、1つの大きなステージにならないのか、という思いで、今回ワークショップを企画しています。安藤忠雄さんは、どう感じるのか、個人的には気になるところです。

Collableは、いろんな子どもたちが、いろんな世代の大人と出会う機会を、これからも増やして行きたいと思っています。

最後に、NPO法人演劇百貨店の柏木陽さん、NPO法人EduceTechnologies森玲奈さん、素敵な写真を撮ってくださった、金田幸三さん、本当にお世話になりました。

Educe Cafe「『エンゲキで遊ぶ』をしゃべる」については、次の機会に書きます!

2013/04/15

【おしらせ】アトレ川越にて、スローレーベルの商品を販売します!

新年度になってもう半月がたちました。
無事に大学院卒業していました。ご挨拶がすっかり遅くなり、申し訳ありません。
ブログを書くリズムが取り戻せないまま4月になってしまった…


そんなわけで、また告知です。告知ばっかりで本当に申し訳ないのですが…!



4月16日(火)〜21日(日)まで、アトレ川越さんで開催されるファッションウィークにて、私たちが応援しているSLOW LABEL(http://www.slowlabel.info/)の商品を販売します!




SLOW LABELは、高い技術や専門性をもつ企業や職人さんと、新しい発想や自由な表現をもつアーティストさん、そして豊かな感性と丁寧な手仕事をもつ障害のある人たちのコラボレーションで、これまで素敵なスローマニュファクチャリングを実現しています。

SLOW LABELの商品、本当に可愛いのでおすすめなのですが、なかなかお買い求めいただく機会がありません。ひとつひとつが一品物であるため、手にとって見ていただくことで価値を感じられる、愛着のわく商品ばかりです。
ぜひこの機会にSLOW LABELの商品を手にとっていただくと同時に、Collableの活動もぜひぜひ応援しにきていただけると嬉しいです♪

今回はものづくり系女子さん(http://www.facebook.com/monogirl.jp)との協同企画であり、ready forで達成された3Dプリンタ本はもちろんのこと、その他ものづくり系女子たちの販売するかわいいものたちも販売されます。
日曜日の最終日にはものづくり系女子のみなさんがそれぞれワークショップを開催していますので、ぜひぜひ遊びにいらしてください!

また、この期間に販売のお手伝いをしてくれるボランティアも募集しております。ただし、今回は「女子限定」とさせていただきます。興味のある方はコメントをいただけたらと思います。


ファッションウィークでの予定は以下の通りです。

4月16日(火)〜20日(土)…13:00〜19:00 at 2階
4月21日(日)…12:00〜20:00 at 7階


SLOW LABELとは…(ホームページより引用)
「マスプロダクションからスローマニュファクチャリングへ」―大量生産では実現できない自由なものづくりをめざす、新しい試みです。
国内外で活躍するアーティストやデザイナーと企業や福祉施設などを繋げ、特色を活かした新しいモノづくりとコトづくりに取り組んでいます。機械でつくるマスプロダクトでも、熟練した職人の手によるクラフトでもない、誰もが生産活動に楽しく参加でき、その手から生まれる個性や表情が味となる「マスクラフト」を得意としています。