メニュー

ラベル 研究生活 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 研究生活 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012/05/06

大学院という選択−NPOと研究のコラボレーション

ご無沙汰してます!大学院の同期が次々に内定をもらっている喜ばしい話が最近たくさん舞い込んで来ます。とはいえ私も2年前は「就活生」でもあり、大学院進学を考えていた大学4年生の4月のことを思い出していました。

大学3〜4年の頃、「社会起業家」ブームが到来しました。すでに有名なNPOや企業が注目され始めたことはもちろん、「社会貢献していきたい・社会問題を解決したい」という同世代・ワカモノがたくさんいた印象があります。そのブームが関係するのかしないのかはわかりませんが、当時、それぞれ関心を持っている社会問題にアプローチをするため、プロジェクトや任意団体・NPOを立ち上げた他大学の同級生がたくさんいました。

将来、いつか、自分の珍しいであろう経験を経て見つけた「問題」に、アプローチをしたい。同時に、当時の私にはすごくふわふわとしたアイデアがありました。でも、そのアイデアを「熱意だけで押し通すことだけは避けたい」「本当に良いというものを、しっかりとしたもので証明したい」とも考えていました。そして、「証明したものを持って、体現していきたい」とも思っていました。そのために当時の私は、「大学院に進学すれば、研究者の立場も当事者の立場もわかるし、解決方法がきっとはっきりしてくるし、良いことを上手に伝えられる人になれるだろうと思いつつ…とはいえ両親に大学院進学を切り出せず、就職活動をしていました。しかし、もやもやが晴れないまま、4月の上旬、思い切って全ての選考を中断させ、就職活動を無理やり辞めました。周りからは就職活動から逃げてるとも言われたこともありました。

私の研究は、自閉症の子どもが健常児と共に関わりあえるようなワークショップを実践し、自閉症の子どもがどう他者と関わっていくようになるかを検証する、という研究です。意外と研究としてもアプローチが難しく、数少ないこの研究を、どうしても「特別支援教育」という領域じゃない領域でチャレンジしてみたかったのですが、なかなか研究室がみつからず焦るばかりでした。

そんな中、たまたま今の研究室の安斎さんを紹介していただいたことがきっかけで、山内研の存在を知りました。
酔った安斎さんから話を聞きながら、「絶対ここだ」と思い、山内先生に早速お会いし、お話をさせていただきました。話をすればするほど、「ここしかない」と思い、その日のうちに受験を決めたことが思い出されます。当時は様々な活動をしていた中で、「研究」というものがよくわからないまま、研究計画を考えたり、受験勉強をしたり、なかなか”Hard-Fun”な生活をし、気づけば受験をし、合格をいただくことができました。本当にあっと言う間でした。あの頃の自分の学問の無知さを思い出すと、顔から火が出るほどに恥ずかしいですが(笑)。


そんな私も大学院生活2年目となりました。入学当時には全く想像がついていなかった、研究とNPO法人設立準備のいったりきたり生活を行なっています。これも、今所属している学際情報学府・ならびに山内研究室にお世話になっているからでしょう。様々な思いと、充実した大学院・研究室での生活と、何より研究している内容そのものが、気づけばライフワークに繋がっていくことになりました。

東京大学大学院学際情報学府は、面白く新しいチャレンジができる大学院であり、多様なキャリアの可能性を秘めた大学院です。「文系」「理系」という概念はなく、「学問の『際』」を攻める人たちの刺激的なコミュニティです。山内研究室(学習環境デザイン論)だけでなく、東京大学大学院学際情報学府のサイトを観ていただければわかるとおり、ここじゃないと出会えなかった研究室やさまざまなバックグラウンドや専門をもつ同期、先輩・後輩にもたくさん出会うことができました。

ここ数年で「イノベーション(innovation)」という言葉が飛び交うようになりました。これまでではまるで出くわさない領域同士のコラボレーションが、イノベーションを生み出すとしたら、この大学院にはそのようなイノベーティブな可能性も秘められているのではないでしょうか。先日のBEATセミナーで妹尾堅一郎先生がおっしゃっていたように、イノベーションは先端領域です。さまざまなバックグラウンドをもつ人たちとコラボレーションしながら、学問もコラボレーションさせて、先端領域を切り開いていけると私は思います。


この記事がお役に立てるかはわかりませんが、気になった方はぜひ一度研究室に遊びに来てみてください。毎週木曜日、毎週木曜日午後1時から3時の時間帯で、研究室訪問を受け付けているようです。研究室のHPからコンタクトをとるもよし、私(Twitter@salily1214)に直接声をかけてくださっても構いません。また、6月9日(土)には学際情報学府の入試説明会も開催されるそうです。受験生当時の私は、教育実習のため行けませんでしたが、入試説明会では幅広い研究室の研究内容がポスター展示で見られます。進学を検討していない人にとっても、非常に刺激的な機会となると思います。ぜひお気軽にお越しください。

詳細なことは山内先生のブログや先輩の安斎さんのブログにあるとおりですが、私の記事が何か参考になってくださったらと思います。

教育・学習にまつわることに興味がある人はたくさんいるなあと感じています。就職もなんだか違う。でも「大学院」もなんだか違う…そんなことを思っている人にはお勧めです。最近では大学院進学を考えている相談もよく受けるようになりました。しかし、しっくりくる研究室がみつからないという人もいるようです。そんな人は、大学生でも社会人でも、ぜひ一度、山内先生や多様な研究室メンバーとお話してみると良いと思います。





山内研究室 Blog|【おさそい】山内研究室で学んで見ませんか
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2012/05/post_374.html


安斎勇樹 Blog|就職でも起業でもない、実践的研究者という働き方
http://yukianzai.com/blog/2012/05/02/265/


東京大学大学院情報学環・学際情報学府
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/


2011年度・第4回BEAT公開研究会|「ソーシャルラーニングとこれからの人財育成」開催報告
http://www.beatiii.jp/seminar/048.html
(2011年度BEATセミナーレポートの執筆を担当しました。ありがとうございました!)




*追伸
昨日〜今日にかけて、静岡県の伊東でCHUM事務局設立集中ミーティング合宿をしてきました!その話はまた今度!

2011/11/18

アート活動の可能性:Art×Activity×Workshop



久々にブログを更新したくなったのでします!ご無沙汰しております!笑

先日研究室のブログで自分の研究活動や生活についてちょっと触れました。
山内研究室Blog「一緒に暮らす。」
 http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2011/11/post_340.html

せっかくなので、現状の研究にいたるまでのことを、新しい視点で捉えてみようかなと思います。

単刀直入に言って、アートなもの大好きです!という話をします。笑
研究の話じゃない…と思われるかもしれませんが、実は研究とちょっと関連するのでよかったら読んでくださいな。


私は大きな枠組でいうと「Inclusive Education」について研究していて
もっと小さな捉え方をすると「障害のある子どもとない子どもが一緒に学び合うための学習環境デザイン」について研究しています。
そしてこの2年間は空間・活動・共同体の中の「活動」に注目して研究を進める予定です。

誤解を生じる表現になってしまうかもしれませんが、日本ではInclusive Educationに近い実践を「交流及び共同学習」と捉えられることが多いです。

私は学校内で行われている従来の「交流及び共同学習」は正直つまらないものが多いと思っています。

学校内で準備された中で、他校(いわゆる特別支援学校)の子や、特別学級に所属する子がときどきクラスにやってきて、うわっつらに関わりあうという場面を何度も見てきた。
でも、それはある場所で行われると、驚くほどにその風景はとても魅力的なものに変化しました。


私が小学校(低学年くらい)のころ、私の母親と、兄弟が通っていた養護学校に子どもを通わせていた親御さんたちが、養護学校や、市内小学校の特別学級に通う子どもたちの、夏休みの学びと活動の場として「ひよこサマースクール」という活動を始めました。
一時期は市の予算で活動が支援されるところまで至ったくらい、今振り返って思うに、とても大きなアクションを母親たちは起こしていたんだなと思うのです。(ちなみに現在は障害者自立支援法施行により、予算が降りなくなったそうです)
今となっては名称も変わり、運営主体も変わりましたが、今でも活動そのものは続いています。
私が10歳にもなってない頃から始まってますから、15年くらいでしょうか。こうして考えると長いですよね。

その「ひよこサマースクール」ではどのような活動が行われていたかというと…

■運営のひみつ

1.子どものファイル
ひよこサマースクールに参加する児童生徒(小中学生)の親御さんは、事前に自分の子どもの特徴を書いた紙を提出します。嗜好性や障害の状況、得意なこと、苦手なことなど、たくさんのことが書いてあります。
一人でトイレに行けない、子どものこだわり、癇癪を起こしてしまった時の対処法などなど…

夏休みの平日のほとんど、このサマースクールは開催されているため、毎日同じボランティアがついてくれるとは限りません。
なので、親御さんが書いてくれたファイルの情報を事前にチェックして、今日会う子どもとのふれ合い方を準備してもらうのです。
活動が終わったら、ボランティアが個人の報告書を書き、全体でボランティアの反省会を行い終了です。
ボランティアが書いた報告書は、先ほどの子どもの個人ファイルにどんどんファイリングされるので、次の担当につくボランティアが、前回自分の担当の子どもがどんな活動をしたか、調子はどうだったかなどをを確認できるようになっています。
親御さんとボランティアが作るポートフォリオのようなものでしょうか。

2.ボランティア
ボランティアは養護学校の先生や、市内の学校の先生、それと高校生が主です。
あとは大学生・専門学校生がたまに(佐伯市に大学がないのでこれは滅多にいない)
高校生もとなり町の福祉科のある高校の生徒を始め、多岐にわたります。

■アクティビティ

*全体の流れ
夏休みの期間中、ボランティアに支えられながら、様々な障害のある子どもたちが活動を行います。
午前中はまずみんなで点呼。そのあと歌遊びなどが入り、プールで自由遊び。
お昼ごはんを食べて、午後は日によって何かのアクティビティを行う。そして夕方までには全ての活動が終わり、親御さんが迎えに来ます。
親御さんには今日1日の様子をボランティアはお伝えします。
また、週末土曜日は、ときどきお出かけをすることもあります。

*アクティビティの工夫
平日のアクティビティは、毎日違うものでした。
小麦粉粘土で遊んだり、大きな紙1枚にみんなでお絵かきをしたり、ムーブメント活動を行ったり、即興演奏をやったりなどなど、みんながのびのびと活動できるようなものを行います。
これ、全員楽しそうなんですよね。
私も小学校の時は「兄弟児」として一緒に活動に混ぜてもらったことはありますが、どうしてだか、楽しいんですよ。障害とかどうでもよくなる不思議な感覚が気づいたら芽生えているんですね。
これは兄弟だったから慣れからくるものなのかもしれませんが、それでも養護学校の授業参観にあそびにいく感覚や、家での感覚とは明らかに違うものでした。

さらに言うと、活動内容や、その活動の周縁でサポートしてくれる大人や「ナナメの関係」のような人たちの雰囲気で、その関わる時間は何倍にも楽しくなり、気づけばすとんと人生に色濃く何かを残してくれる経験として、その記憶が関わり続けるんですよね。
いろいろなNPOが芸術活動を通して、障害のある子もない子も関係なくワークショップを行う現場が少しずつ増えてきましたが、そこにも強く関連するのではと思います。

そして、改めてひよこでの活動が生きるなと感じているのは、まさに今、私は研究としてそういうアクティビティを追求しているからです。
そこで何が起こっているのか、とても興味深い。

しかもアート系活動って、活動そのものを行なっている間も、出来上がった作品も、誰かと繋がるメディアになるなと実感するのです。


■アートへの興味
アートアートと素人のくせに言い続けていますが(笑)

実は大学生生活後半に入るまで、アートというものにむしろ距離を置いていました。
高校生の時、書道部だったので「漢字かな混じり文」という作品をよく書いていたのですが(相田みつをみたいなイメージかな)
その延長で、書道だけ、ちょっとアートな雰囲気を意識して、人に言葉を書いてプレゼントしたりしていたんです。でもそれだけ。

なぜアートとの距離感があったのか。それは「アート」に対するつきあいかたがわからなかったから。
敷居が高かったんですよね。同じ事を思っている(思っていた)人は多くいるはずだと思うのです。

その捉え方を変えてくれたキッカケは、ニューヨーク一人旅でした。

 

 

多分MoonPalaceに泊まって、だいちゃんをはじめ、いろんなアーティスティックな人たちに出会って、書道の道具を持って行ってた私とコラボしてアーティスティックな遊びをしたり、街中でアートなものに触れていくなかで、私とアートの間の距離感が縮まってきました。

最低限のお金しか持っていかなかったことと(クレジットカードを当時持つことを断固として親が認めてくれなかったため。かなりの貧乏旅行)、9.11の映画製作のためにグラウンドゼロを訪問する予定などもあったため、美術館のことなんて全然考えてなかったんですが
ニューヨークでの後半の生活で、美術館等に行かなかったことをかなり後悔しました。(まあいつかまた行くんだけど)

アート市場そのものについても、これを機にいろいろと知識を得たり、海外の事情についても関係者から話を聞く機会が多くなりました。

そして、「アート」は人の距離を詰めるのか!という気付きを得たのもこの旅でした。


夏休みにたんぽぽの家を訪問させていただいたときもそうでした。
たんぽぽの家 http://popo.or.jp/index.html





















その「アーティスト」が描いた絵、作った作品について相手が語ってくれる。語りの中には作品にまつわるその人の姿がよく見えるんですね。そのコミュニケーションを取る中で、その人の為人はもちろんのこと、目の前の作品についても深く考えるんです。
まさに、平野さんがやっている「対話型鑑賞」に近いものを(勝手に)感じています。

平野智紀さんブログ:McMaster Blog http://blog.livedoor.jp/mcmaster/

*宣伝ですが、平野さんがファシリテーターを務めるイベントがまた行われますよ!
11/27(日) ミューぽんユーザー限定企画第三弾!!
対話型鑑賞 in 東京都現代美術館
http://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2011/11/mupon-in-mot.html


たんぽぽの家が関わっているワークショップの話を聞いていても、彼らが作る作品も、作っているその様子も、不思議なものがあるんですよね。あれ、なんなんですかね。
上手い下手とかそういうことでなくて、少なくとも人の手から生まれるもの、生み出しているその状況、何かあるなと思ったんです。


■学びの原風景
ひよこの話に戻りますが、あの活動で私自身はどういう関わり方をしていたのかというと、
小学校の時は「兄弟児」として混ぜてもらい
中学校の時は「ボランティアやりたい!」とせがみつつも「高校生からだからだめ!」と怒られ(とはいえ平日は毎日ソフトボールしてたので参加できなかったのですが)
高校生になって、1,2年次は平日の活動にほぼ毎日参加しました。

あのときに、自分の兄弟以外の子について知ることができた、しかもそれはとても「ナチュラルでプレイフルに!」というなんともふわふわ感じでしか表現できないのですが(笑)。
アーティスティックな活動にフロー状態になりつつ、みんなで作ったからなお嬉しく楽しい。

作っている間に感じる、目に見えない連帯感みたいなものと、出来上がった時にも持続する連帯感、さらにはこの出来上がったものをキッカケにして生まれる言語的・非言語的コミュニケーション
学校での「交流及び共同学習」とは違う楽しさや面白さが絶対そこにあった。
ここに何か秘密がある気がするんですよね。

ずっとひよこサマースクールの近くにいて、小学校のころも、あの場に自分のクラスの子がいたら、もっと面白いのになとふと思ったりもしました。

その後、美術館にはよく足を運ぶ用になりました。美術館だけでなく、街の見方も確実に変わりました。

気づいたら、アートな活動と、学びの原風景が気づいたら距離を縮めてきて、私の研究になろうとしている気がしています。
経験は必ずどこかで縺れ合い、新しい糸を生み出すのだなと感じています。
そしてその糸がまた別の糸と紡いでゆくのでしょう。とても素敵なことだなと。

そして、私は様々なアート活動を通して、多くの人と関わり、コミュニケーションをしていたんだなと思うのです。

ちなみに私の所属する東京大学大学院学際情報学府の同期のお友だちたちもメディアアートの展示会を行います!
しかもテーマはまさに"Re:"―対話ということで、私も行こうと思ってます!楽しみ!


*東京大学制作展"iii Exhibition" http://www.iiiexhibition.com/
Twitterアカウント http://twitter.com/#!/iiiEx

開催日時2011年12月2日(金)〜
2011年12月7日(水)
11:00−19:00
入場料無料
会場東京大学本郷キャンパス
工学部2号館2階展示室・
2階フォラム(中庭)

そろそろ寒さが強くなって来ましたが、寒い季節の対話は温かくしてくれますよね。
楽しいおしゃべりと、アートはいかがですか。
個人的にはロイヤルミルクティーも欲しい。


アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには
Jono Bacon
オライリージャパン
売り上げランキング: 89033


造形ワークショップの広がり
高橋 陽一 (編) 三澤 一実 有福 一昭 岩崎 清 杉山 貴洋 川本 雅子 葉山 登 齋藤 啓子 赤塚 祐二 長沢 秀之 高橋 陽一 齋 正弘 髙橋 直裕 降旗 千賀子
武蔵野美術大学出版局
売り上げランキング: 325515

生きるための試行 エイブル・アートの実験
エイブル・アート・ジャパン
フィルムアート社
売り上げランキング: 364593

2011/10/08

Summer Study Tour 2011(1)−Communication Design

先日から後期がスタートしました。
日本女子大学時代は「前期・後期」と読んでいたけれど、東大に来てから「夏学期・冬学期」という言い方をするのですが、まだ馴染めず、未だに後期と言ってしまうあたり、まだまだ在学意識が低いです。笑

夏休みはいろいろな現場を見せてもらいました。研究者の卵としての濃い夏休みだった気がします。


●8月
*京都出張1
1〜3日:京都大学塩瀬隆之先生のインクルーシブデザインワークショップの集中講義@京都精華大学
4日:大川センター見学
5日:たんぽぽの家の見学 http://popo.or.jp/
7日:京都総合博物館にて「夏休み体験EXPO2011 夏」:触った印象を絵に描いてみよう!ワークショップの見学

7月30日〜8月13日はSoclaの期間だったため、Facebookとにらめっこ。
17日:EduceCafe
25日:コクヨさんに、白梅学園大学のワークショップ実践について伺う

●9月
(8月31日)〜9月2日:京都出張その2
3日:BEATセミナー
6日:経営学習論(中原先生)最終発表会
9日:CAMP10周年パーティー参加
10日:ファッションコラージュワークショップ実践
13日:学校現場見学
17〜19日:日本教育工学会@首都大学東京
26〜28日:ALT夏合宿@軽井沢
30日:研究法Ⅲ(山内先生・水越先生)ワークショップ実践報告会


8月上旬の京都の旅は、基本的にひとり。
舘野さんが「日常を異化する」とご自身のブログで書いてあったけど
本当にそうで、日常と非日常の境目をうろうろしている1週間でした。


今回の記事は、京都出張1について。
その中の、塩瀬隆之先生による、京都精華大学での授業見学(というよりも参加)について更新します。



●京都精華大学*創造領域特論2

塩瀬先生に呼んでいただいた授業。早朝塩瀬先生と国際会館駅で待ち合わせ。

京都精華大学はとってもスタイリッシュな大学。
はっきり言って美大。






基本的に建物はスタイリッシュ。
学生課や教務課が一緒のフロアになっていたのにはびっくり。
そしてその大学職員さんのフロアだけでなく、ラウンジなどの主要な部屋はガラス張りでした。


階段も青とかピンクの壁になっていてかっこ良かった。
ここのフォントも個性的でした。アップで写真撮るのを忘れてしまったことが悔やまれますが…



















左の写真が食堂で撮ったもの。美術系の大学らしいサークルやイベントのフライヤーなどが

壁にたくさん貼られていました。


右の写真が食堂の上にあるカフェ。
隣にFamily Martもあります。
ちなみに左の後ろ姿が塩瀬先生。笑

実はこの日、オープンキャンパスで
キャンパス内は高校生らしき子がたくさん来ていました。
そのためかとても賑やかで
学生スタッフや職員さんがおそろいのTシャツを来ていました。



さて、創造領域特論2という授業。大学院生向けの授業です。
サブタイトルが「コミュニケーションデザイン」という名の通り、
塩瀬先生は、「コミュニケーション」というものを様々な角度から考えさせていくような授業を展開します。


1日目は基本的に講義が主。「コミュニケーションデザインとは何か」ということを、様々な切り口で考えていきます。
とはいえ朝から夕方までずっと座っているわけではなく、ミニワークを入れながら講義を進めていきました。
塩瀬先生の「コミュニケーションデザイン論」の話や、創造的なディスカッションをするためのワーク、そこにまつわるちょっとした理論や、具体的な手法を、手を動かし頭を動かし、しゃべりながら進めていきます。


2日目がこの講義のメイン。
見えない学生さんが3名来ていて(みんな大学生)、彼らをグループに巻き込んでワークショップ。
いわゆる「インクルーシブデザインワークショップ」に参加。
このワークショップでは、基本的に「ユーザをデザインプロセスに巻き込むこと」が目的です。
しかし、「ユーザー」といえども多様なユーザーがいる。
ここでは「3人の見えない人」と「私たち大学院生」もユーザーであるという前提でアイデアを考えていきます。


今回のテーマは「記憶法・発想法」
記憶すること、アイデアの発想を支援するようなものをカンガエルということが、今回のワークショップの目的です。



メンバーが揃った後、目の見えないユーザーへのインタビューを中心に、アイデアをみんなで考えていきます。
塩瀬先生は基本的にブレインストーミングをするよう促します。この3日間でたくさんのポストイットを使いました。

そのあと、プロトタイピングを行い、演劇のような形でプレゼンテーションを行なって終了です。


プレゼンは、急遽大学の職員さんに来てもらい、そこで順位付けをしてもらいました。
私たちの班で考えたアイデアは「PicNavi」という携帯電話のサービス。

同じ班の、見えないHくんは、iPhoneなどのスマートフォンの利用は困難という話をしてくれました。
いわゆる「ガラケー」のボタンのほうが、どこになんのボタンがあるか、手で触ってわかるから。
どのボタンを押したのか、どんな変換ができるのかは、音声を聞けるように設定してあるので、見えない人にとってはガラケーのほうが「スマート」だということが判明しました。
実際に見える私達も、ガラケーが特別不便というわけではない。

その後、私たちは「記憶する」ということとガラケーの利便性を考え、
ケータイのナビ機能に注目して考えていくことになりました。

ちなみにPicNaviの機能について簡単に説明すると…
街中に出たとき、セカイカメラの要領で目的地までを案内してくれる。
ケータイが人間の存在をリアルタイムで感知するので、人混みも歩ける。

音声は街中の音とケータイの音が両方聞けるよう、骨振動で伝える。

実際にリアルタイムのナビゲートは見える人にとっても便利である。見えない人がこれをを使って道を聞いてきても、見えない人が意図している情報がケータイの画面に映っているため、コミュニケーションの媒体にもなる。それぞれにも便利だし、繋ぐこともできる、というもの。


ちなみにこのアイデアは、3チームの中で1番の評価をいただきました。
でも、私達が伝えたかった「誰にでも使える」という部分が上手に伝わりませんでした。
プレゼンの時「見えない人にとって便利」という風に伝わってしまったことが問題だったという話になります。


3日目は、2日目の実践の評価をし、
バリアフリーデザイン、ユニバーサルデザインとの違いについて考えたり、メジャーからマイナーまで様々なユーザの声をデザイン活動に反映させる創造的ディスカッションの手法を体験したりし、ミニワーク多めの授業となりました。
コミュニケーションデザインやインクルーシブデザインワークショップなどを「Creativity 創造性」という概念にまで広げて考えていき、3日間の集中講義が終わりました。


今回の授業では、
「社会問題を解決できるようなコミュニケーションデザインを自ら起案する具体的方法を習得できる。」
というインクルーシブデザインワークショップの可能性について体得できたことなのではと感じています。

インクルーシブデザインワークショップについてもう少し触れると「生気がなくなるほど頭を使った」というものが、正直な感想です。

見えない人と関わったことがないわけではないですが、ワークショップで関わったからこそ見える、「咬み合わないこと」を身体で感じられたことが、今回のワークショップの魅力の1つなのかなと思います。
ましてや、京都精華大学にもアジアの留学生が多く、今回も4分の1くらいは中国・韓国などの国籍の学生さんがいました。
例えば顔なじみの人であれば、まだワークを行いやすいと思うのですが、初対面の人とのグループワーク、しかも外国人も含む状態。
学生さん同士、専攻も学年もバラバラのため、意見をすりあわせたり、議論を活発にすることは難しかった。
基本的にグループワークに不慣れな学生さんが概ね多かった印象もありました。

ただ、3日間のワークを経て、最後にはほぼ全員がよく意見を言っていたように見えました。
議論が明らかに活発になっていき、楽しそうに関わっていく姿が見受けられました。
また、意外と人との繋がりが生まれた3日間でもありました。

そして、この授業そのものが「インクルーシブデザインワークショップ」だったように思います。
これから「さまざまなバックグラウンドを持つ人とのコミュニケーションデザイン」を考えていく必要性も感じたので、このワークショップの可能性は大きいなと思います。



こうして「かみかわないこと」をかみあわせるような「1つのアイデア」に落としこむことって、想像以上に難しい。
これ1つでかなり楽しいのですが、工夫しがいのあるワークショップだと思います。
わたしもこの手法をもっとアレンジして、自分なりに実践をやってみたいなと感じています。

そもそも見えない人とのコミュニケーションをこれほど意識することはなかったなと、振り返ってみて感じています。

想像だけじゃわからない、話を聴くだけじゃわからない。
「車椅子を日常生活で使っている人はきっとこうしたら便利『だろう』な」
「見えない人にはこうしたほうがいい『だろう』な」
というデザインが、街中には溢れているんですね。

これは障害のある人に限らず、直接人(ここではユーザー)と関わることで、「本当に『これを使う相手』を知る」ことがスタートとなり、デザインをしていく。
それが「ユニバーサルデザイン」でなく「インクルーシブデザイン」であり、求められていくものなのでしょうね。

最後に、塩瀬先生が散々おっしゃっていた「アイデアをだす3つのポイント」について記しておきます。
この詳しい話は、またいつか。

・ブルースカイ:限界を考えない状態で考える
・マルチプルシナリオ:いろんな文脈でひろっていく→ユーザーを広げる
・クイック&ダーティー:汚くていいから(プロトタイプを)速く作る!

科学技術Xの謎
科学技術Xの謎
posted with amazlet at 11.10.07
塩瀬 隆之 元木 環 水町 衣里 戸田 健太郎
化学同人
売り上げランキング: 439655



2011/08/15

高2の夏休みの革命―Soclaの2週間

京都での日々を更新する前に
忘れないうちに簡単に久々の更新。

先日、Soclaが終了した。

東京大学 x ベネッセ:ソーシャルラーニングプログラム「Socla」
http://www.facebook.com/BEAT.Socla

簡単に説明すると
SNSを利用しながら、自分の進路や将来に繋がる調べ学習をしていく、というもの。
(詳細は上記リンク参照)

Facebook上でボランティアサポーターや私たちファシリテーター、スタッフのみなさんと
高校生がやり取りをしていく中で、自分のこの先に繋がる何かを探っていく2週間でした。

−−−

7月31日、都内や東北、関西からの高校生が勢ぞろい。
そして、この2週間のプログラムの最初の課題
自分の将来や人生につながる「問いをたてる」ということを
みんなに一生懸命考えてもらいたくて、必死でした。
簡単な「問い」でなく、自分の人生において大きな糧となる何かを
必死で探して考えられる「問い」。

高校卒業後の自分を描く、最初の大きな調べ学習。

そういう2週間にしてもらいたい想いで関わっていました。

最初の顔合わせのあと、すぐに京都に行くことになっていた私は
京都での朝から晩まで活動する日々の中で
スキマ時間でFacebookをチェックしたり
京都で高校生の進捗相談をSkypeで行う日々…

たくさんFacebookを更新する高校生もいれば
なかなかログイン出来ない子もいたりする中、
どうやってみんなにとって意義ある日々になるか
おちゃらけて高校生と関わる中で、実は結構必死でした。


部活や生徒会、文化祭の準備で大忙しな高校生もいました。
それでも必死にがんばっている姿が伝わってきたのが本当に嬉しかった。


大学生や社会人のボランティアサポーターさんも
学業や仕事の合間で、たくさん高校生にアドバイスしてくださっていました。
そんな存在が助けてくれていたからこそのプロジェクトでもありました。

まさにサポーターやファシリテーターは、ナナメの関係のようでした。

−−−

高校2年生の夏休みは、私にとっても人生の大きな最初の転機、「大きなキッカケ」が訪れたときでした。

学校嫌いだった私は、学校嫌いがキッカケで教育を勉強しようと思い、志望校を決めました。
まさにそれが高2の夏休みのことでした。
生徒会がものすごく忙しかった高2の夏。


私にとってのその「大きなキッカケ」は、高校時代の国語の先生でした。
授業で1度ももってもらったことはなかったけれど
彼と話した社会のこと、将来のこと、あれが私の最初のスタートじゃないかなと思います。

そんな中、部活(書道)は大好きだった私にとって
私の高校で好きな場所は、書道室であり
春になったら綺麗な桜を独り占めできる、書道室のベランダでした。
書道室のベランダで、かくれが(高校の近所の超人気パン屋)のメロンパンを食べてるときが、至福のときで
好きな歌詞を大きな紙に書道で書いている時間が、自分との対話の時間でもありました。
そして、学校嫌いの私は高3のときにはサボるようになり
同級生とあまり会話をかわさなくなりました。
気に入らないことがあったら勝手に早退したりも
めんどくさいから昼から学校行ったりもしていました。(良い子は真似しちゃだめです笑)

そして、そんな破天荒な私を支えてくれたのは、部活の顧問であり
周りと打ち解けない自分に、恐れずそのまま世界を広げていいと背中を押してくれたのは、塾の恩師でした。

自分のための進路だけど、彼にいい姿を見てもらいたくて必死だった自分もいたように思います。


私は自分の将来を一生懸命考えていたタイプの高校生だったので、
おそらく学校で浮いていて(笑)
「今が楽しければとりあえずよくね?」「とりあえず国公立じゃね?」という空気の中
すごくすごく、寂しかったことを覚えています。

仲間が、そして、ナナメの関係が、私にはいなかった。
田舎なので、情報もほぼ固定されたものしか入ってこない環境でもありました。
私にとって、その環境は当時とても窮屈でした。


でも、私なりに一生懸命考えている自分の未来を、一緒に考えてくれて、意見してくれる
そんな大人たちとの関わりがキッカケで
私は東京の大学に進学をすることを決め、自分の決意に自信を持とうと思えました。


そんな自分の高2の夏を、Soclaが終わった後、気づいたらふと思い返していました。



さらに今は、自分のさらなる原点に帰って、研究の道に足を踏み込んでみることを決めました。
そして、去年は彼らへの恩返しを込めて、彼らとの大きな約束を果たした1年でもありました。

−−−

自分の将来や人生を、一緒に考えてくれる人って、すごく貴重だと、
自分の経験とSoclaでの日々を重ねて、改めて感じました。
私は私なりに、一生懸命考えていて、誰かに見て欲しかったんだなと、今となっては思うのです。

高2の夏は大きな夏だと個人的に思います。
まさに自分の中で小さな革命が起こったようなときでした。
だからこそ、充実した2週間にしてもらいたかった。


8月13日の最終発表会でのみんなのまとめは
私が勉強になるくらいの面白い問いと
それぞれオリジナルな面白いまとめが並んでいました。

大学のパンフレットだけじゃ
偏差値じゃ
大学名だけじゃわからない
それ以上のことを、彼らなりに学んだのかなと思うのです。

さらには文章を読むだけじゃない
時には教えてもらって、助けてもらって、自分で調べてまとめるからこその学びなんだなと思うのです。

「正解は1つじゃない」問い。
それを求めることの難しさと楽しさ。
そして自分の発表ポスターに容赦無いオトナたちからのツッコミ。
悔しい思いをした高校生も多分いるでしょう。

でも、高校生で経験できるなんて、羨ましいと思う。

そうやって、鋭いツッコミをしてくれる大人が
興味をもってくれる大人が周りにいることが、どれだけ幸せなことか。
自分が高校生だったら、うらやましがるだろうなと思いました。


なにより、Soclaで関わってくださったみなさんが、高校生の身近な応援者となってくださったおかげで
かれらはとても素敵な発表をすることができたのかなと思います。

そして、8月13日の頼もしい彼らを見て、
きっと、大きな種ができただろうなと感じました。

参加した全員が、これから「あんな人になりたい」と思わせてくれるような
憧れちゃうようなオトナになってくれることを願っています。

要は、

ナナメの関係という存在、やっぱりおっきいわーってことと
今しかできない学びってあるなぁということと
SNSは学習に使えるヒントがたくさんあるなぁということ
高校生は元気が良かったということです!笑


学術的なまとめは、Soclaの年度末の報告会などで出てくると思うので
個人的感想まで。笑



おつかれさま、とありがとう、これからも応援したい気持ちを込めて
高校生に個人的プレゼントを作りました。
(何時間かかったんだ…研究しろ)

10000日たったあと、もっと先、
この2週間を、彼らはどのように感じるんだろうな。
そして、きっと彼らもこの先、誰かの「憧れ」になるんやろうなぁ。

もっともっと、私こそがんばらなきゃなと感じた2週間。
素敵な2週間でした。本当にありがとうございました。


2011/05/03

[BOOK]シンプルライフで研究もうまくやる?-「シンプルに生きる」を読んで。

シンプルに生きる―変哲のないものに喜びをみつけ、味わう
ドミニック ローホー
幻冬舎
売り上げランキング: 173


余計なものはもたないようにした方がいいよ!という本です。
最近まで「断捨離」が流行っていたように、物の整理整頓だけじゃなくて
「様々な整理整頓欲」が生まれているように思います。

正直、物を持たないようにしましょう!シンプルな生活を心がけましょう!という内容の本は、どこか精神論のような話がどうしてもでてきてしまう。
「わかっているけど、できないんだってば…」と思う人は絶対たくさんいるだろうと思う。(少なくとも私はそう)

しかし、その「わかっているけど、できない」を打破する特効薬がありました。

それは、「身近な人が実際に実行し、変化している姿を知る」ということ(あくまで「特効薬」です笑)。

プライベートな話なので、具体的な事は割愛しますが、
いつもお世話になっている社会人の先輩が、このシンプルライフでかなり変化したのです。

部屋のものは少なくなっているし、食べるものも変わったし、
何よりすごくきれいになっていたんです。体重7キロの減量らしい。
想像つくけど、効果の出ている人を目の当たりにするとびっくりする。
「できなかった」人が「できるようになっていた」って、すごく良い実例じゃないですか。

先輩はこの本がきっかけでシンプルライフが始まったわけでなく…
たまたま手に取った本が、身近な人がいつも言っているようなことばかり書いてあった。とのことで、紹介していただきました。
元々外国のベストセラー書なのに、先輩は「え、自分の仕事の先輩が書いたの?」と思ったくらい、同じ事が書かれてあった、とのこと。

というのも、先輩が最近どっぷり使っている業界はデザイン業界。
とってもスタイリッシュな人たちが多い業界なのですね。
この本に書かれているようなことを、いつも自分に言ってくる仕事の先輩の存在によって
先輩は劇的な変化をしていくのです。
(全員が全員じゃないかも、とはいえ)デザイナーさんって、自分の身体、身の回りの環境をすごく意識していて、そのジブン作り・環境づくりから、さらに自分の思考力や創造力を豊かにしているのかもしれない!
と、話を聞いて思ったのです。

同時に
それって、もしかして研究にも言える事なんじゃないか?とも思ったのです。

あの文献どこにやったっけ?
遅くまで研究して疲れがたまって、すごくキツいときに身体のメンテナンスができてなかったら一層辛いかも…
あのときのメモはどうしたっけ?
もし今火事が起こっても、この書類や雑貨は必要…?などなどなど

煩わしい事をできるだけ避けたい…
思いっきり研究したい!
そのためのジブン作り・環境づくりをしたい!と思ったのですね。
余計な事を考えず、より豊かな発想力を発揮したいし、より深い思考力を身につけたい。
研究にすごく重要なことのように思います。

「全然わからないー!」という煮詰まった状態って、実は身の回りの整理ができていない証拠なのかも、と思ったのです。
それぞれのものは、それぞれの場所に ・整理整頓は時間を節約し、記憶力を助ける ・良い仕事は清潔で整頓された環境から始まる
「物がないない…と探している時間が無駄。」
その時間にどれだけの事が考えられるか、と思うと、私の今までの無駄な時間を想像して恐ろしくなりました。

なので、先輩とこの本をキッカケに、私もシンプルライフを始めよう、と思ったのです。
実際に私が実証してやろうではないか!と。



この本は、物の整理整頓だけでなく、
住まいの環境
ファッション
時間管理
お金の管理
美容・食事
さらには人付き合いや自己管理までもシンプルに!
という考え方や実践が書かれてあります。

例えばクローゼットが整理整頓されてない私なんかにぐさりとささったのは笑

質の悪いものを買うから、その質を維持する事を気に留めながら、その質の悪い服を着続けなきゃならない。
それなら、質のいいものを気持ちよく身に付けた方が良い。という趣旨の事が書かれてあったところ。

これはお金のある人の思考だなぁと思ってしまったのですが、
言われてみれば、物を捨てないタイプのひとほど、古いものもずーっと持っているんだけど、悪くなっても捨てられないんですよね。

ってことで、「服、捨てよう」という結論にいたりました。
じゃないと新しい服をしまうスペースなんて、そもそもない!アホすぎる私…

「あなたが今、食べようとしているものは、身体の一部になる、という事を意識して食事をしていますか?」ということにも気を配るようになりました。
いつ、何を食べるのか、という部分も少しずつですが、気をつけています。




ページ数も多くない本なので、30分斜め読みして
気になるところだけまた読み返すというもので全然いいと思います。

ドミニック・ローホーさんは、この他にも似たような本をいくつか出しています。
「シンプルに生きる」んですから、
さらにドミニックさんの本を追加購入するってなると、
それはそれで、何も始まらない、のかもしれないですね。

最後にところどころ出てくる名言を引用します。


節約するために想像することは、華やかさを焚き付ける燃料である
ラルフ・ワルド・エマーソン

おのれを美しくしなければ、美に近づく権利がないからである
岡倉天心

「我々は我々の夢を織りなす織物によって紡がれている」
ウィリアム・シェイクスピア


ぐさりぐさりぐさり>自分。
整理整頓のキッカケにどうぞ。

新・片づけ術「断捨離」
やました ひでこ
マガジンハウス
売り上げランキング: 638


シンプルに生きる―変哲のないものに喜びをみつけ、味わう
ドミニック ローホー
幻冬舎
売り上げランキング: 173